◇西洋医学
一般的には避妊せず通常の性生活を行っているのに、2~3年経っても妊娠できない場合を不妊症といいいます。過去に妊娠のないものを原発性不妊、妊娠した事はあるがその後2年以上妊娠しない場合を続発性不妊といいます。不妊症の原因には男性不妊症が約3割、女性不妊症が約5割といわれていますが、約1/3は原因不明といわれています。男性不妊症のほとんどが精子の数が少ないか、元気がない場合です。まれに無精子症があります。女性不妊症の原因としては無排卵症、卵管閉塞、卵子の輸送障害、子宮内膜の炎症、子宮筋腫、子宮頸管ポリープ、子宮後傾などがあげられます。他にもホルモンのバランスが悪く良い卵子が育たない、子宮内膜症が原因で着床できない、生理不順であったりと不妊症の原因は様々です。
◇東洋医学
東洋医学では無子、不妊などとよばれています。男子の原因の場合は不育症とよばれています。中国古典医学書(針灸甲乙経)(千金要方)(女科経論・嗣育)などには女子に子がないのは、「お血が子宮内にあってできないことによる」や「虚弱体質で腎気が不足し、衝任が虚して摂精できないため」などと記載されています。