2019/05/14
貧血とは、血液が十分な酸素を運べないために起こる全身の細胞の酸欠状態です。
鉄分は日常の汗や尿、皮膚のはがれなどで知らないうちに流出しています。
さらに、拍手や走った時などの手や足への「衝撃」によっても赤血球が壊れて鉄分が失われていきます。
「なんとなくだるい」「すぐに息切れする」「乾燥肌」「口内炎」「抜け毛」「爪の変形」「飲み込み障害」など・・・。
これらは貧血が原因で起こっているかもしれません。
貧血=「立ちくらみ」だけではないのです。
不妊に悩む女性に鉄欠乏性貧血が多い!!
「不妊」に悩む女性で多くみられるのものの一つが、鉄欠乏性貧血です。
鉄欠乏性貧血は最終的なストックである赤血球内の鉄まで使われる重度の貧血の事です。
月経のある女性には1日2mgの鉄が必要なのに対し、なかなかクリアできていない上、妊娠したら胎児に鉄が移行するので倍以上の摂取を必要とします。
もし貧血ならば、妊娠の準備ができていないに等しいのです。
仮に妊娠できたとしても、母体の胎児に深刻な影響を及ぼす可能性があります。
鉄分をとる方法
1、食事から
鉄には体内への吸収率が高い「ヘム鉄(肉・魚などの動物性食品に含まれる)」と吸収率が低い「非ヘム鉄(植物性食品や卵・乳製品に含まれる)」の2種類があります。
非ヘム鉄はたんぱく質やビタミンCを多く含む食品と一緒に摂ることで吸収率がアップします。
これからの夏にかけては、キハダマグロ、ほうれん草、アナゴ、ゴーヤ、オレンジ、メロンなどがおすすめの食品です。
その他にも、豚レバー、鶏レバー、パセリ、豆味噌、卵の卵黄、しじみ、いわし、きくらげ、ひじき(乾)、干しエビ がオススメです。
2、調理器具から
鉄鍋や鉄タマゴ(鍋に入れて使う鉄のかたまり)などを使って調理すれば、微量の鉄が溶け出して鉄分が補給できます。
★近年の日本人の食生活の変化などで鉄分の摂取量が減っているので、普段から意識的に鉄分をとるように心がけてください。